瞬いた光

超年下男子との恋と、似た者同士既婚者同士、恋の話。

30.「超年下男子に恋をした」綺麗な目


10月にはいった。

 

ここからは18歳下の先生はまったーーーーーく態度にださず

ごく普通、でもちょっとぎこちない態度に変わっていた。

 

私は、態度が一変されて、ますます混乱していた。

どうでもよかったらもちろん気にならない。

どうでもよくなくなったから、混乱していた。

 

ブログに私の書いた気持ちは伝わったか?

 

とまず疑問だったけど、次の日あったときはじめてずっとムシ?された。

挨拶もなし、ただ子供と楽しくじゃれてます、のようなかんじだった。

 

このパターンははじめてだ、

とかいちいちお迎えにいくたびに

先生の態度をみては(直接みるわけじゃなく視界の隅に確保して観察)

一喜一憂というかいろいろ考えてた。

 

 

 

圭介くんから、

櫻田さんから連絡きたか?ときかれた。

 

ない。といった。

 

なら、ブログみてるのかもしれないなら、

そこにかいちゃえば?

あとは電話でよびだすとか、

と提案された。

 

圭介くんは嫉妬する、といいながらも

私の話にすごく耳を傾けてくれていた。

 

私がどうしたいのか、どうすれば満足なのか、

よく聞いてくれた。

 

考えた末、

もしこのブログをみていたら、連絡がほしい。

聞きたいことがある。

ただ、社則で違反になる行為になるだろうから

このアメブロにメールをください。

現場(施設)ではひとの数がおおすぎてとても

話せないから。

 

という内容のブログを10月上旬にかいた。

 

本人がみたらすぐわかるようにして書いた。

 

 

ブログにアップしたあと、すぐに圭介くんにみてもらった。

いいんじゃない?ちょっとだけほかの人がみると

おかしい人になるかもしれないけど。

でもいいよ、これしかないよ、

できることはしよう。

 

みたいに励ましてくれた圭介くん。

 

私の妄想というか幻想にも真剣につきあってくれた圭介くん。

 

 

この日、あと次の日はしおんが体調悪くなりたまたま学童は

欠席した。

 

欠席のメールをいれたとき、

返事メールがあったのは櫻田さんからだった。

 

ブログをみてるかわからない。

その記事をみたのかもわからない。

 

でも、普通の業務上の返信メールだった。

 

 

 

欠席したから、しおんの宿題をとりに私は小学校にいった。

そのときに、たまたま櫻田さんにあえればいいなあとも思いながら。

会えなかったけれど。

 

 

 

小学校の担任の先生と話したりもしたが、

やっぱりここは小学校であって、小学校に併設されている

学童という施設。

 

雰囲気がやっぱりとてもでないけど

個人的に接触したり

連絡とりあったり。

 

ましてや直接学校外で会うとか

とてもしてはいけないことなんだろうなと

そんな風に思えた。

 

当たり前のことだけれど、

昼間小学校にいき改めてそう思った。

 

 

 

現に小学校の教師と保護者とか、

施設の先生と保護者とかの

恋愛って、

不倫であってもただの不倫ではなく

ばれると県や市の問題レベルにまでなると

きいた。

それはそうなんだろうな。

 

 

お迎えにいっても自分が理性しかでてこない原因も

ここだった。

学童に子供を預けてる既婚の母親という身で

個人的に異性の職員と接触をもとうとしても

とてもできない雰囲気。

 

当たり前のことだったのだけれど。

 

 

 

 

ブログに連絡くれとかいても、

見ていてもくるはずはない。

 

結局これも連絡はこなかった。

 

 

 

 

結局しおんが元気になり、また私は学童にしおんを迎えにいった。

 

その日、会った時の櫻田さんの表情は今も鮮明に覚えてる。

 

ブログに連絡くださいとかいて、はじめて会った日。

みていたかはわからない。

 

 

でも櫻田さんは、

すごく寂しそうな、そうゆう目をしながら

【おかえりなさい】といってくれた。

 

落ち込んでいるというか、明らかに元気はなかったように見えた。

 

 

ただ、久しぶりにみた、私の好きな櫻田さんの目。

 

すっごいきれいな目をした人だなあ、とまた思ってしまった。

 

澄んでるというか吸い込まれそうで。

すごくきれいだった。

 

29.「超年下男子に恋をした」僕もいつまでここにいられるかわからないんで

PCRは陰性だった私。

 

また普通に会社にいき、学童にしおんをあずけてまた迎えにいく。

 

メモは渡したが連絡はこない。仕方がない。

でもちょっとどんな顔をして会ったらいいか

わからなかったけど平静を装った。

 

きっと櫻田さんも同じだったと思うけど?。

 

なんとか普通にあいさつは

してくれたけど、もうお見送りはなし。

 

近付いてもこない。

一生懸命話してこようともしない。

 

京野さんがいてもいなくても。

 

 

そして、9/30。この日に学童をやめていく子がいた。

しおんの同級生でしってる子。

 

お迎えにいくと、

外でその子と櫻田さんが抱き合いながら、櫻田さんは私に

おかえりなさいといってくれた。

 

このシチュエーションはなんだ?と思ったけど

大荷物かかえて横にその子のママもいたから、

そういえば辞めるっていってたなって思い出した。

 

そんな話を少しその子とママとしたあと、

しおんをつれてかえるために

ドアまでいって自分のくつをぬいだ。

 

そのときに、

前後の話は全く聞こえなかったけど、

大声で後ろで櫻田さんが

 

【僕もいつまでここにいられるかわからないんで】

 

といった。

 

気のせい?いや。どうだったのか、

すごく聞こえよがしに言った言葉に聞こえた。

 

小さく(いやたぶん普通のボリューム)、その子のママが

 

【そうなんですか?】

 

っていったのも聞こえた。

 

 

私はその会話をきいてたぶん一瞬くつをぬぐ手がとまったけど

そのまま聞こえなかったふりをしてしおんのいる場所にはいっていった。

 

 

この時の私の心境は、

 

ここの施設が長いときいていたから、異動があるのかな、と勝手に

思った。

ただ多少なりともショックをうけた。

 

 

まさかこの2ケ月後にこのコロナの中、

次の就職先もきまっていないまま

退職していくなんて思ってもなかった。

 

 

 

この日、(9/30)ブログに素直な気持ちを書いた気がする。

いなくなるのは寂しいみたいに。

あとは、ちょっと私の好意が伝わるような内容をかいた。

(即刻消したけど)

 

見てるかはわからない。

見てたらそれはうれしい。

見てなくても自分の素直な気持ちだからそれでいい。

 

そう思って書いた。

 

圭介くんに、嫉妬する、と当時いわれた。

28.「超年下男子に恋をした」頑張った私だが連絡こず


圭介くんのアドバイスをうけて。

 

そうか。

ならば、このPCR検査をうけたことをもとになにかメモを作ろうと思った。

 

PCR検査結果を教えたい、だからここにメールしてくれ。

みたいな内容だったかなそうゆうのを作った。

 

でも、京野さんに渡してるところはみられたらまずい。

でも、ここらへんの時には京野さんにすごくガードされてる気がした。

 

近付けられないようにされてるというか。

接触できないようにされてるというか。

 

学童にとりあえず電話した。

が、何回かけてもやっぱり京野さんがでる。

番号で、私ってわかっているはず。

 

私は京野さんになにかいいわけつけて切った。

 

 

 

今考えるとあまりに不自然だった、私。

 

でもそれでも櫻田さんと接触するためにかけた3回目の電話。

 

やっと、櫻田さん本人がでた。

 

 

 

いつも電話にでたときは必ず学童名をいったあとに自分の名字を名乗っていた。

 

なのにこの日は声のトーンも暗くて名前も名乗らなかった櫻田さん。

 

 

 

 

 

電話の着信番号できっと私からだとはわかっていたと思う。

 

 

 

 

とりあえず、

 

自分がPCR検査をうけたこと、

微熱があるのに子供を学童に預けてしまったこと、

コロナかわからないから学童に今子供を引き取りにいけないことを

話した。

 

 

 

 

結局、私は車で学童にしおんを迎えにいったあと、

駐車場でまっていたら櫻田さんがしおんを連れてきてくれることになった。

 

私が駐車場でまってるとしおんをつれて櫻田さんがきてくれた。

 

隠して預けてすいませんでした、という内容の話をした。

あと何話したか覚えていないけど、

なにか話していたら、

 

突然大きな音がして

私はそれがとてもびっくりした。

 

たぶんそれでなのか、櫻田さんが笑った。

 

笑ってくれたが

私はPCRうけたのにかくして子供を預けた最低な母親という

立場だったから、

笑えなかった。

 

 

 

 

楽しく会話できたのなんて、ほんの少しの期間しかなかった。

 

櫻田さんも施設の責任者?わからないけれど

社員であることは確実。

 

 

 

櫻田さんはこの時私を責めなかった。

 

 

 

 

 

たぶん櫻田さんは、もとは気が強いほうで

保護者にもいろいろいうほうだと思う。

 

現にあまり話す機会がなかったときに

私は櫻田さんにすっごい嫌な態度をされたあげく、

 

【今回のことは肝に銘じておいてくださいね!】

 

っていわれたことがあった。

 

 

 

は????と思った。

それが保護者にする態度か?

この人、以前電話したときも態度わるかった。

ここに子供を預けて大丈夫か?って思ったこともあった。

(これは5月の話し)

 

 

 

 

それがこの時には私を責めずに

【いや、そうなってしまいますよね仕方がないですよ】

みたいに、また私に同調してきた。

 

 

違った意味で、

え?と思った。ずいぶんまるくなったねえ、と思った。

 

 

 

 

 

 

私はむりやり自分のかいたメモを櫻田さんに渡した。

渡された櫻田さんは、その紙を「なんだろう」っていう顔で

みていた。

 

でも私はなにもいわずに、お礼をいって車にのり、帰っていった。

 

 

 

とりあえずメモは渡せた。だからよかった。

圭介くんアドバイスしてくれてありがとう。

 

そう思いながら。

 

 

ここでもし櫻田さんから個人的に連絡がきていたら

聞きたかったことは、

 

ブログをみてるか、

なぜ若いのに施設の責任者的な立場なのか、

そこらへんのことを聞きたかった。

 

 

私をどう思っていますか?

枯れ専ですか?

母親がいないのですか?

 

 

とも本当は聞きたかったけどね。

 

 

 

 

 

でも結局連絡はこなかった。

 

メモも、PCRの結果をお知らせしたいので、連絡くださいみたいな

内容にしてしまったけど

 

京野さんが、結果がわかったら学童に電話くださいって私にいうので

その流れになって、おしまい。

 

 

 

あとでかくけど、

どちらにせよ福祉関係にあたる職員が施設利用者と

個人的な接触は禁止されてる。

これはあとからネットでしったけどね。

⑤「似た者同士」好きな人がいる

 

当時私は会社は休んでいたが、しおんを学童に預けてしまっていた。

 

でも、PCR検査をうけた。もしこれで陽性だったら、学童にいわないといけない。

というか受けたこと自体いわないと、あとから陽性だったときに問題になる。

 

・・・いいづらい・・・。

 

でもいわないといけない。

 

 

 

この相談を圭介くんにするときに、「私には好きな人がいる」といった。

(既婚者ですけど、、、ご主人はどうしたよ私)

圭介くんはそこでかなり動揺していた。

(いや、圭介くんも既婚者だけれど、、、)

 

へえ、いいんじゃない。といったり

嫉妬する。といったり。

 

 

でもその好きな人の正体が、学童の職員しかも20代とはなかなかいえなかったが

あとから言った。

 

 

圭介くんは私と会ったことがないし

圭介くんのいうことは真に受けず全て流していた。

女好きっぽいかんじがしていたし、

きっとどの女性にも同じようにいうのだろうって

思っていたし、

当時私が好きなのは櫻田さんだったから。

 

 

 

そして、ブログにPCRを受けたことを書いていた私。

私の圭介くんにした当時の相談内容は

妄想が非常に激しい内容だった。

 

「あのブログ櫻田さんがみていたらどうしよう。

私PCRを受けたこと学童にいってないの、

学校にも・・・。」

 

そう圭介くんにラインすると、

妄想が非常に激しい内容にもかかわらず

普通に返してきてくれた。

 

「なら、アドレスとかラインいれてメモ渡してみては?

聞きたいことがあるとかいて。」

とラインがきた。

 

「それか直接学童に電話して本人を呼び出し本人に聞くとか。」

と提案された。

 

 

 

 

④「似た者同士」嫌なことは全部俺にぶつけてくれ、俺が食べる


ブログに圭介くんのことを書いて喜んでくれていた。

 

 

そして、その3日後あたりに(櫻田さんの態度が冷たくなってきたくらいの日)、

私は微熱がさがらず、PCR検査をうけなければならなくなった。

 

すごく怖かった。

 

このことは、主人と圭介くんにしかいっていなかった。

 

主人は、仕事から遅く帰ってきて、

ああ大丈夫だったんでしょ、だけしかいってくれなかった。

 

 

怖かったのに。

 

 

ずっと私とラインしてくれていたのは圭介くんだった。

 

仕事中もずっと、ラインで私に優しい言葉をかけてくれてた。

 

 

・あったことはないが力になりたいといつも思っている

・嫌なことは全部俺にぶつけてくれ、俺が食べる

・全部不安を吐き出して

 

 

そんな内容のものだった。

 

 

電話してもいいかと聞かれたが、

人と話す気分になれないとかえしたら、

 

そうだよね本当にごめん。

 

とかえしてくれた。

 

 

検査結果がでるまで、1日中くさるほどラインで会話してた。

だからこそ、気がまぎれた。

 

検査結果が陰性って判断されたときに、

自分のことのように喜んでくれたのも圭介くん。

 

 

 

今でも本当に感謝している。

 

 

変わってるけれど優しい人だった。

 

 

 

27.「超年下男子に恋をした」上の空

ここらへんから、さらに大きく態度が変わっていった、櫻田さん。

 

次の日も、京野さんはいない。

 

 

だから以前なら私のところにくるのに、

櫻田さんはこの日もこない。

 

私が話しかけても、上の空なかんじで、なにかボーっとしていた。

 

 

 

落ち込んでる感じだったというか、

別に全然もう私のところへ寄ってくるようなかんじではなかった。

 

 

 

どうした???と思った。

 

 

 

さようならっていいながら櫻田さんをみたけど、

さようなら、って冷たくかえされただけで、

お見送りにもこない。

 

態度が冷たくなっていった。

 

26.「超年下男子に恋をした」後悔してもしきれなかった


結局櫻田さんが私のブログをみていたのかどうかはわからないけれど。

 

圭介くんのことをブログにかいて、

3連休が明けた次の日。

 

 

学童にしおんをお迎えにいくと、

京野さんがいない日だった。

 

櫻田さんが、

【おかえりなさい】といってくれたあと

そのあとじいっと私の顔をみていた気が

した。

 

無表情というかこわいというかそうゆうかんじだった。

 

なんだろうと思いながらも普通にしおんのところへいく。

 

ランドセルにはいっていたもののなかで、

なにかしおんに伝えなきゃいけないことがあって、

その場でしおんにずっと私は話しかけていた。

 

櫻田さんは私の後ろをとおりすぎて、

多分自分のロッカーへいった気がした。

なにかをとりにいった。

 

そしてそのまま私の後ろで話が終わるのを待っていた気がした。

ずっと後ろにいたのは確か。

 

私、気が付いたんだけど。

気が付かないフリをしてしまった。

 

怖かったというか。

理性が働いたのか?

 

今でも自分がバカだったなあと思う。

 

しばらくすると、私の後ろから去り自分のロッカー?に戻り、

また私の後ろをとおり、子供たちの輪に戻っていった櫻田さん。

 

 

しおんと話が終わり、

しおんと帰ろうとして、

【さようならー】って櫻田さんのほうをむいていった。

 

なにかもらえるのかな。

私はそう思って。

 

 

そうしたらただ、子供の輪の中から

【さようならー】

ってかえされただけ。

 

 

・・・あれ?

 

 

今日京野さん、いないよ。

 

席もたたずお見送りすらこない。

 

 

はじめての展開だった。

 

 

 

あのとき、しおんから一度目をはなして

櫻田さんのほうをちゃんとみていれば、

今なにか変わっていたかもしれない。

 

でも理性しかでてこない。

 

本能はでてこない。

 

それで正解なのはよくわかってる。

 

でも理性的にしかなれないことが

本当に苦しかった。

 

ずっと後ろを振り向かなかったことを

後悔した。