9/1は、櫻田さんは珍しくなにも話しかけてこなかった。
確か次の日も他の子供がよってきていたから、
一応帰りに私の後ろにはきてくれたが、お見送りはされなかった。
9/3、はじめて?なにもなかったときと同じように
普通に私をスルーした。
私も毎日迎えにいくたびにビクビク?ではないけど
緊張してはいた。
だからこの時は久しぶりにスルーされ普通の態度になってくれて
ホっとしたのを覚えてる。
9/4も確か子供がじゃれてきてて、私のところにはこなかった。
ただ、ここらへんから気が付いたことがあった。
櫻田さんが私の服をよくみている、多分。
というか私をみているのか?
とりあえず自分をみていることに気が付いた。
しかし、ほかの母親のことも同じように見てるのかも
しれないけれど。
で、9/7。
お迎えにいったら、京野さんはいない。
いない日は必ずといっていいほど私に近寄ってくる櫻田さん。
予想通り、近づいてきた。
ただ、私は普通に話しずらくなっていた。
だから沈黙していた。
たぶんかなり不自然だったと思う。
櫻田さんは、変だと思ったのか私の顔をみたけど
私は見なかった。見れなかった。
固まっていたというか・・・。
そのまま帰宅。
でも、悪かったな。
なんとかしたいな。
自宅に帰ってからそう思った。
しおんの明日の持ち物の1つが自宅ではなく
学童にあることに気が付いた。
そうだ、夜おそくいけば保護者とかも少なくて
メモも渡せるかな、
ついでに話せるかな、
とも思って、子供たちには夕ご飯をたべさせたまま
自分はもう一回学童にむかった。
でも実際いくと、子供もまだ予想以上にいるし
櫻田さんは子供たちといる。
子供たちといるのにそこに割って入るわけにはいかない。
結局
ただしおんのロッカーにブツをとりにいっただけで終わった。
なんの意味もなし。
だけれど、
自分の心がどんどん変わってきたことがわかってきた。
夜もう1回、あえて嬉しかったな。
そう思ってしまった。そこで実感した。
自分も好きになってしまったのかもなあと。
下手したら自分の子供くらいの歳の男の子。